用地仕入れ営業はきつい?結果を出すコツや仕事内容を解説!

2024年10月31日

不動産業界の用地仕入れ営業はきついって聞くけど本当?結果を出すためのコツや実際に行う仕事内容を知りたい。今回はそのような方に向けて用地仕入れ営業がきついと言われる理由や営業成果を上げるためのコツ、仕事の内容を解説します。用地仕入れ営業に興味がある人はぜひ参考にしてください。

こんな⼈におすすめの記事
・用地仕入れ営業がどんな仕事なのか知りたい
・実際にきついのか気になる
・結果を出すために大切なポイントを知りたい

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用地仕入れ営業とは

用地仕入れ営業とは戸建やマンション、アパートなどの建物を建てるために土地を仕入れる仕事のことです。

通常であれば物を売るのが営業の仕事というイメージが強い中で、用地仕入れ営業は、事業用に土地を買い取る仕事であり、不動産業界ならではの特殊な仕事と言えます。

主にデベロッパーと言われる仕事であり、不動産営業の中では花形と言われる反面、きついイメージが浸透している仕事でもあります。

用地仕入れ営業の流れ

ここでは、用地仕入れ営業の仕事内容について、全体の流れを解説します。

用地仕入れ営業の仕事である土地の仕入れを行うまで、基本的に以下のような流れで業務を進めるケースが多いです。

仲介会社や地主を訪問して土地情報を集める

用地仕入れ営業の最もメインとなる業務は、土地物件の売り情報を不動産仲介会社や地主を訪問して探すことです。

はじめは基本的に飛び営業をメインで行いますが、営業経験を重ねるうちに人脈ができてくると、特に営業しなくても土地情報が舞い込むようになります。

優良な土地情報を探すには、とにかく足で稼ぐことが重要になるため、仲介会社や地主との人脈が構築できるまでは、訪問を繰り返すことが大切です。

土地情報の精査を行う

買取を検討できる土地情報をもらった場合は、買取の可否を判断するために精査を行います。

建てる建物によって検討できる土地とできない土地があるため、自社で扱う商品に合わせてプランニングを行い、買取できる金額を算出し、仲介会社や地主に提示します。

会社によって物件の得意、不得意があるので、自社の特性に合わせて土地情報を取得することも、用地仕入れ営業に求められる大切な要素です。

会社に買取の稟議を上げる

提示した買取金額で、売主さまの了承が取れそうな場合は、会社の承認を得るために稟議を挙げます。

会社によって稟議に必要な資料や書類は異なりますが、資料づくりが仕入れ営業における最も大切な事務作業の1つです。

稟議を上げる場合は、必要書類と合わせて物件の魅力をプレゼンするための資料をすべて提出し、会社からの承認を目指します。

買付申込書を提出する

会社に稟議を上げて金額の承認をもらった後は、売主さまに対して買いたい意思表示をするために買付申込書を提出します。

買付申込書には、金額面だけでなく契約から決済に関わる条件を記載し、後でトラブルにならないよう、契約前の段階ですり合わせておくことが大切です。

売主さまと契約を締結する

買付申込書を提出した金額で売主さまの了承が取れた後は、売主さまと売買契約を締結します。

不動産会社が物件を買い取る場合、契約時の重要事項説明は基本的に売主さまのみで行うので、契約前に細かく契約書類のチェックを行います。

契約書類の内容をめぐって契約後にトラブルになったとしても、不動産会社は保護されにくいため、事前にしっかりチェックしておくことが大切です。

売主さま側の契約内容のチェックが完了し、会社から手付金を支払って着金確認が取れた段階で売買契約が締結となります。

物件の引き渡し(決済)

物件の引き渡しを受ける決済日には、売主さまに対して残代金を支払い引き渡しを行います。

測量図や越境の覚書など、引き渡しに必要な書類がすべて揃っているか確認し、問題なければ会社に対して残代金の支払いを依頼します。

残代金の着金確認が取れ次第、所有権が自社に移転され引き渡し完了となります。

商品化を行う

会社によって業務範囲はさまざまですが、仕入れ営業が商品化まで行う場合、加工を担当する部署と打ち合わせを行い、商品化に向けて動いていきます。

扱う商品は会社によって異なりますが、戸建やアパートなど、決まった商品に特化している不動産会社もあれば、土地に合わせて商品を企画する会社もあります。

一般的にさまざまな商品を扱う会社の方が、選択肢が多くなり検討できる土地は増えます。その分、幅広い知識が必要になるため、会社選びの際は、扱う商品を確認することが大切なポイントです。

完成商品をエンドユーザーに販売する

仕入れた土地の商品加工が終わり販売できる状態になった後は、エンドユーザーにあたるお客様に販売活動を行います。

販売方法についても会社ごとに異なり、仲介会社に依頼する場合や自社販売する場合、両方を並行して進める場合などさまざまです。

仕入れる土地の主な種類

ここでは、扱う商品によって仕入れる土地の種類を解説します。

デベロッパーが行う用地仕入でメインとなる土地の種類を紹介するので、参考にしてみてください。

戸建用地

用地仕入れの中で最も一般的であり求人も多いのが、戸建用地の仕入れです。

戸建の分譲をするための土地で用途制限を問わず買取を検討できる土地が多いため、用地仕入れ営業の中では比較的、難易度の低い土地の種類に当たります。

求人数も用地仕入れ営業の中では豊富にあるため、会社選びの選択肢が多い点もメリットです。

アパート用地

アパート用地は、主に3階建て以内の共同住宅を建てるための土地であり、戸建用地に続いて買取を検討しやすい土地です。

アパートは投資用物件に該当し、利回りが最優先されるため、戸建の分譲に向かないような変形地など、癖のある土地の買取に強い特徴があります。

年金問題によって将来に向けた資産形成が注目される中、投資用アパートの開発は盛んに行われており、求人数も都市部の不動産会社を中心に豊富です。

マンション用地

用地仕入れ営業の中でも花形であり、最も難易度が高いのがマンション用地です。

マンションは用途制限によって高層の建物が建てられる土地でないと検討が難しいため、土地情報の数自体が少ないデメリットがあります。

土地情報が少ない分、情報が出てきたときの競合が多く基本的に入札になります。1年や2年、仕入れの契約が取れないケースも珍しくありません。

仕入れる際の金額も高額になり、物件の調査を含め業務量が多いため、単独で営業することは基本的に少なく、プロジェクトチームの単位で活動している会社がほとんどです。

用地仕入れ営業がきついと言われる理由

一般的にきついイメージがある用地仕入れの仕事ですが、いくつか理由があります。

用地仕入れ営業がきついと言われる理由を3つ挙げて紹介します。

成果が出るまでに時間がかかる

用地仕入れ営業がきついと言われる大きな理由の1つは、営業成果が出るまでに時間がかかることです。

未経験からスタートすると半年、1年間仕入れができないケースも珍しくないため、成果が上がるまでに挫折してしまう人も多くいます。

その分、仕入れ契約ができたときの達成感や喜びは大きいですが、契約できない期間が長いことは営業マンにとってつらい仕事と言えるでしょう。

競合が多い

競合が多いことも用地仕入れがきついと言われる理由の1つです。

都市部を中心に買取単価が高いエリアでは、優良な土地情報には、たくさんの不動産会社が競合します。

用地仕入れ営業は、仕入れて終わりではなく商品化して販売するまでが仕事であるため、高くても買い取れればよいかというとそうではありません。

物件を見る目や相場感が何より大切な仕事であり、競合に買って仕入れていくためには、日々の情報収集や営業努力が大切です。

ストイックさの必要性からきついと言われることも多いです。

社内稟議を通すのが難しい

仕入れ営業は、社外だけでなく社内営業も成果を上げる上で大切なポイントです。

優良な土地情報を探してきても社内稟議を通さないと契約できないため、会社の承認を取るのがきついと言われることもあります。

できるだけ高く売りたい売主さまに対して、会社はできるだけ安く買いたいわけなので、売主さまが納得する金額で会社から承認を取るのは簡単ではありません。

はじめのうちは、物件情報を探してきては会社から否決されるの繰り返しになるケースが多く、他の営業職にはない特別なきつさがある仕事と言えます。

用地仕入れ営業で結果を出すためのポイント

不動産業界の営業職でも特にきついと言われる用地仕入れ営業ですが、ポイントを抑えて営業すれば早く結果を出すことも可能です。

ここでは、用地仕入れ営業で結果を出すためのポイントについて解説します。

仲介会社や地主との人脈を大切にする

仕入れ営業において、仲介会社や地主との人脈を大切にすることは最も大切なポイントです。

長期的に仕入れ営業を続けていくためにも、仲介担当や地主との関係性を良好にして、継続的に土地情報が入ってくる状態を作れれば、安定的な営業成果につながります。

自分の得意エリアを作る

未経験からスタートした場合、経験の浅いうちは自分の好きなエリアに絞って営業した方が効率的に土地情報を集めることができます。

自分の好きなエリアや得意エリアを作ることで、物件の魅力を最大限アピールできるので、社内稟議を通しやすい点もメリットです。

やみくもに営業しても情報は出てこないので、まずは狭い範囲から自分の得意とするエリアを見つけましょう。

商品加工の知識をつける

建築や宅地造成など、商品化に向けたイメージがわかないうちは仕入れは難しいので、日常的に商品加工の知識をつける努力をしましょう。

土地情報を得た際には、どのように商品化すればお客様に喜ばれるか常に考えながら、イメージを膨らませることが大切です。

用地仕入れ営業のメリット

用地仕入れ営業はきついと言われることが多いですが、実際に経験するとたくさんのメリットがある魅力的な仕事です。

ここでは、用地仕入れ営業のメリットを解説します。

豊富な不動産知識が身につく

用地仕入れ営業は、不動産の相場感やエリアの特性、商品加工の知識など、豊富な不動産知識が身につくメリットがあります。

業界歴の長いベテラン勢が多いイメージもありますが、未経験から不動産のプロを目指したい人にもおすすめの仕事です。

高収入が期待できる

不動産営業の花形と言われる仕事なだけに、成果を上げれば高収入を期待することもできます。

1件のインセンティブが高額である特徴があり、年齢や経験に関係なく収入アップを目指せる点は大きなメリットです。

人脈が豊富になる

不動産仕入れ営業は、仲介会社や地主などの人脈が豊富になることもメリットです。

一度しっかりとした人脈が構築できれば、長い期間安定して結果を出せるようになり、転職をする際の市場価値も高くなります。

用地仕入れ営業に向いている人の特徴

用地仕入れ営業は、向き不向きが他の仕事よりもはっきりしている仕事です。

ここでは、用地仕入れ営業に向いている人の特徴を解説するので、転職を検討する際の参考にしてみてください。

人間関係を大切にできる

仕事でもプライベートでも人間関係を大切にできる人は、用地仕入れ営業に向いています。

仕入れ営業は長期的な人脈づくりが大切になるため、出会いを大切に関係性を継続できる人は、長く成果を上げ続けられる可能性が高いです。

行動力がある

用地仕入れ営業は、土地情報を探すところから社内稟議を取って仕入れるまで、主体的に動く必要があります。そのため行動力がある人は向いています。

営業がうまくいかない時も失敗やミスが発生した時も、前向きに行動を続けられる人であれば、仕入れ営業を楽しく続けていくことができるでしょう。

街並みや建物を見るのが好き

用地仕入れ営業は、デベロッパーとして土地の開発を行う仕事であるため、街並みや建物を見るのが好きで、街歩きをしながら仕事のイメージができる人は向いています。

不動産を見るのが好きな人であれば、商品化した際のイメージを楽しく考えることができるため、やりがいを感じながら仕事ができる点も向いているポイントです。

用地仕入れ営業は地図に残るやりがいのある仕事

用地仕入れ営業の仕事は、確かに大変できつい面はありますが、街並みをつくって地図に残すことができるやりがいのある仕事です。

未経験からチャレンジでき、豊富な知識が身につくことで不動産のプロを目指せる仕事であるため、興味がある人は、ぜひ検討してみてください。

まとめ

今回は用地仕入れ営業がきついと言われる理由や実際の仕事内容、営業成果を上げるためのコツについて解説しました。

不動産業界の中でもきついイメージが強い仕事ですが、解説したようにメリットや魅力の多いやりがいのある仕事です。

コツをつかめば安定して営業成果を残せるので、始める前から大きな不安を感じる仕事でもありません。

用地仕入れ営業に興味はあるものの、きついと聞いて不安を感じている人は、ぜひ今回の内容を参考に転職や就職を検討してみてほしいと思います。

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監修

不動産のOTOMO

不動産ブロガー。30歳未経験で不動産業界に転職し、営業や企画に携わり、宅建も取得。不動産業界の魅力を伝えるため「不動産のOTOMO」ブログ運営を開始し、累計40万PVに到達。LH不動産転職の理念に共感し、不動産業界の魅力を伝えるコンテンツを配信中。 資格:宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)

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