宅建は役に立たない?意味ないと言われる理由ととるべき理由を解説

2025年06月26日

「宅建って本当に取る意味あるの?」「役に立たないって聞くけど大丈夫?」

ネット上には「宅建は役に立たない」という声も散見され、せっかくやる気になったのに受験に迷いが生じてしまうかもしれません。

今回は、そのような方に向けて、宅建が役に立たない、意味ないと言われる理由や取得するべき理由、メリットについて解説します。役に立たないと聞いて、勉強のモチベーションが下がっている人はぜひ読んで参考にしてください。

こんな⼈におすすめの記事
・宅建は役立つ資格なのか知りたい
・宅建を取る意味やメリットを知りたい
・なぜ宅建を意味ないという人がいるのか知りたい

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宅建は間違いなく役立つ資格

まず、結論として宅建は活用することで大いに役立つ資格です。宅建は毎年約20万人が受験する国内屈指の人気資格となっており、大手資格学校が軒並み力を入れる主力講座でもあります。

もし本当に役に立たない資格であれば、毎年20万人を超える受験者は集まらないでしょう。

宅建が役に立たないと言われる理由4選

宅建には独占業務があり、不動産業界では重宝される資格です。しかし、幅広い層が受験する人気資格のため、すべての合格者が資格を最大限活用できているわけではないのも事実です。

そこで、どのような点が役に立たないと思われているのか、理由を解説します。

有資格者が多く「希少価値が低い」と思われがち

宅建は毎年、20万人前後が受験し、15〜18%前後の合格者が出ます。

令和5年度、現在の宅建士登録者数は、全国で110万人を超えています。他の法律系資格と比較して希少性がなく、代わりはいくらでもいるため、役に立たないと言われることが多いです。

また、約13万ある宅建業者(不動産会社)の中には、宅建士を雇う際に、非正規で募集することも少なくありません。従って、宅建資格を取っても正社員として安定的に高い収入が保証される訳ではないため、宅建は希少性がなく役に立たないと思っている人もいます。

営業力重視の現場では「資格より実績」という風潮がある

不動産業界は宅建の有無よりも営業成果が優先されます。持っていなくても活躍できるため、役に立たない、取っても意味がないと言う人も多いです。実際、宅建なしで活躍している営業マンはたくさんいて、営業力があれば転職市場でも高い需要があります。

大手不動産会社のように宅建の取得に厳しい会社を除いて、宅建取得より営業成果を上げることを優先する会社も多いです。

そのため「宅建を取る時間があるなら営業活動に専念した方が良い」と考える人も一定数います。

宅建の知識が実務に役立たないと思われるため

試験に向けた学習内容が、不動産実務に役立たないと言われることもあります。特に、宅建試験の内容で、3つの主要科目である宅建業法、権利関係(民法)、法令・税など、実務でも活かせますが、やはり現場での実務知識として活用するには、経験が必要です。

宅建試験に向けた学習を実務に当てた方が実用的であると、宅建取得の必要性を否定する意見もあります。

独占業務が限定的で「なくても困らない」と感じる

宅建士だけが行える独占業務は、「重要事項の説明」「重要事項説明書への記名・押印」「契約書面への記名・押印」です。お客さまに対する営業活動や重要事項説明以外の契約業務においては、宅建資格なしで行うことができます。

そのため、重要事項説明だけ宅建士にお願いすれば、業務上で困ることは特にありません。よって、宅建なしでもできる業務が多く「宅建がなくても業務に支障はない」という意見が生まれます。

関連記事>>宅建の合格点推移と過去の受験者数は?10年分のデータをもとに解説

宅建を取得すべき理由とメリット8つ

ここまで批判的な意見を見てきましたが、宅建は価値のある資格です。

具体的にどのようなメリットがあるのか、詳しく解説していきます。

キャリアアップや収入アップに活かせる

宅建は特に不動産業界において、昇進の必須条件として位置づけられることが多い資格です。

多くの不動産会社やハウスメーカーでは、管理職昇格の際に宅建取得を必須条件とすることもあります。また、資格手当として月額1〜3万円程度の手当を支給する企業も珍しくありません。

転職時に有利である

宅建は転職活動において強力な武器となります。

特に不動産業界では、有資格者というだけで書類選考通過率が大幅に向上します。

未経験からの業界転職でも、宅建があることで「本気度の高さ」「基礎知識の習得済み」というアピールができ、採用担当者に好印象を与えられます。

実際にLIFULLでも未経験者から宅建を取得されている方の、不動産業界への転職のサポートを数多く行ってきました。

インタビューしたコラムもあるので、ぜひご参考ください。

関連記事>>不動産業界への転職ストーリー一覧

お客さまからの信頼度がアップする

不動産営業として働く場合、宅建を持っているとお客さまからの信頼度が上がり、営業成果を上げやすいメリットもあります。

名刺に宅建士の記載があることで、より不動産知識が豊富であるとお客さまにアピールでき、取引する上での安心材料になるためです。

不動産は人生最大の買い物であることが多く、お客さまは「この人に任せて大丈夫か」を常に見極めています。宅建士の肩書きは専門知識の証明となり、初回面談から信頼関係を築きやすくなる効果があります。

通常の営業活動は、宅建を持っていなくても可能ですが、宅建士の方が信頼度が高まるといった側面もあります。

学習の習慣がつく

社会人になると日常的に学習する習慣が少なくなりますが、宅建試験に向けて毎日勉強することで学習習慣がつく点も大きなメリットです。

法律の学習は、専門用語が多く、始めた頃は辛く感じる人も多いです。

しかし、一度慣れてしまえば、変化の激しい時代を生き抜く習慣が身に付きます。学習の習慣は、宅建だけでなく他の知識や情報をインプットする能力を高めることにもつながるため、社会人として大きな強みになるでしょう。

ステップアップで他の資格も取得できる

宅建の学習により法律の基本的な知識が身につきます。そのため、合格後にステップアップとして他の資格に挑戦しやすいメリットもあります。

宅建のステップアップとしては、行政書士や司法書士などが王道であり、独立開業が可能な資格が多いです。宅建合格後に挑戦することで、学習の習慣が身についていることや法律系の学習に慣れているため、初学者よりも効率的に学習を進められるメリットがあります。

関連記事>>不動産営業で活躍するための6つの資格!難易度も解説

合格により自信がつく

宅建に合格することで、やればできるという自信がつき、自己肯定感が上がるメリットもあります。簡単ではない資格だからこそ毎日学習に励み、合格を勝ち取った際には、大きな達成感を感じることができます。

やればできるという成功体験は、仕事や人生の様々な場面でプラスになります。特に自分に自信が持てずにいる人にとって、宅建合格は大きな転機となり得ます。

副業にも活かせる

宅建を持っていることで、副業をして副収入を得ることも可能です。土日だけ不動産会社で勤務する週末宅建士や契約書作成業務の代行、専門性を活かしたウェブライターなど、宅建を持っていることでできる副業はたくさんあります。

副業が当たり前になるであろう今後を考えると、副業に活かせる資格を持っていることは大きな強みです。

副業の種類や注意しておきたい点については、以下の記事でも解説していますのでぜひご参考ください。

関連記事>>宅建を生かした副業のおすすめは?仕事内容や注意点を解説

私生活にも役立つ

宅建の知識は仕事だけでなく私生活に役立てることもできます。

例えば、

  • マイホーム購入時
  • 賃貸契約時
  • 相続時の不動産手続き理解
  • 近隣トラブルの法的判断

など、これらの知識があることで、人生の重要な局面でより良い判断ができるようになります。

法律の基本知識があることでニュースや新聞などの見方も変わり、見識が広がる点も私生活に活かせる大きなメリットと言えます。

宅建取得に向いている人の特徴4つ

宅建は素晴らしい資格ですが、取得者全員が同じように恩恵を受けられるわけではありません。宅建を最大限活用するためには、自分の目的に宅建士の資格取得が適しているかを事前に把握することも重要です。

以下の特徴に当てはまる人は、宅建取得によって大きなメリットを得られる可能性が高いでしょう。

不動産業界への関心が高い人

最も宅建の価値を実感できるのは、やはり不動産業界です。

不動産会社、ハウスメーカー、デベロッパーなどでは宅建が実務に直結するため、資格の最大限活用できるでしょう。既に業界で働いている人はもちろん、将来的な転職を検討している人にとっても、早めに宅建を取得することは大きなアドバンテージとなります。

「不動産に興味があるけど業界経験がない」という人こそ、宅建で基礎知識を身につけてからの転職をおすすめします。

キャリアアップの明確な目標がある人

転職や昇進といった具体的なキャリア目標を持っている人にとって、宅建は強力な武器となります。不動産業界はもちろん、建設業界や金融業界なども宅建を持っていることで転職や就職でプラスに評価される場合が多いです。

資格は持っているだけでは意味がありませんが、目標や目的がはっきりしているほど、その価値は大きくなります。

法律系資格に挑戦したい人

宅建は、法律系資格の登竜門とも呼ばれ、法律学習の第一歩として最適な資格です。

行政書士、司法書士、さらには司法試験といった難関資格を目指す人の多くが、まず宅建で法律学習の基礎を固めています。

いきなり難しい資格に挑戦するよりも、段階的にステップアップした方が効率的で挫折しにくいのは確かです。

自分の市場価値を上げたい人

社会人として自分の市場価値を上げたい人も、宅建取得に向いています。

転職や就職で有利となるように、宅建を取ることで労働市場における価値が上がり、条件面の交渉もしやすくなります。

特に、不動産業界で宅建士が不足している会社では、宅建を持っていると重宝されやすいため、採用確率が上がるのはもちろん、待遇が良くなる場合が多いです。

まとめ

今回は、宅建が役に立たないと言われる理由と、宅建を取得するべき理由、宅建取得に向いている人の特徴を解説しました。

合格者の中には、せっかく取得した宅建を活かせず役立たないと思っている場合もあります。しかし、宅建は魅力的な資格であり、取得後のメリットはたくさんあります。

宅建は役に立たないと聞いてモチベーションが下がっている人は、是非前向きにチャレンジしてみてください。また、合格後に宅建の活かし方を知りたい人は、今回の内容を1つのヒントにしてほしいと思います。

LIFULLが運営する不動産業界専門の転職支援サービスでは、宅建に挑戦中の方を含め、未経験の方のサポートも積極的に行っています。

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あなたにマッチした、不動産業界での働き方を一緒に考えていきましょう。

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監修

不動産のOTOMO

不動産ブロガー。30歳未経験で不動産業界に転職し、営業や企画に携わり、宅建も取得。不動産業界の魅力を伝えるため「不動産のOTOMO」ブログ運営を開始し、累計40万PVに到達。LH不動産転職の理念に共感し、不動産業界の魅力を伝えるコンテンツを配信中。 資格:宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)

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