リーシング営業とは?仕事内容や向いている人を解説

2024年11月04日

リーシング営業ってどんな仕事?実際に行う業務の内容や向いている人の特徴についても知っておきたい。今回はそのような方に向けてリーシング営業の仕事内容をテーマに向いている人の特徴や働くメリット、持っていると有利な資格を解説します。ぜひ参考にしてみてください。

こんな⼈におすすめの記事
・リーシング営業に興味がある
・自分が向いてる仕事なのか知りたい
・リーシング営業の魅力について知りたい

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リーシング営業とは

リーシング営業とは、自社が管理している賃貸物件を客付け(お客さまを紹介してくれる)の仲介会社に紹介する営業のことです。

扱う物件はマンションやアパートなどの居住用から、テナント・オフィスビルのような商業用まで多岐に渡ります。

一般的な賃貸の仲介会社と異なり、直接エンドユーザーを相手にすることは少なく、あくまで賃貸の客付けを得意とする仲介会社に対して営業をする点が特徴です。

賃貸物件の集客には多額の広告費がかかるため、自社で直接客付けをするよりも、お客さまを豊富に抱えている仲介会社に営業した方が、効率的に客付けができます。

特に物件管理をメインにしている不動産会社の場合、営業人数をそこまで確保できないことが理由で、リーシング営業を取り入れているケースは多いです。

リーシング営業の仕事内容とは

ここでは、今回のテーマであるリーシング営業の仕事内容について解説します。

営業活動以外の業務もたくさんあるのが特徴であり、営業をするための準備から契約まで賃貸物件の客付けに関わる仕事を一通り学ぶことが可能です。

以下では、リーシング営業で行う基本的な業務を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

空室物件の状況確認

まずは、入居者が退去して空室状態になっている物件の状況を確認します。

原状回復の有無や空室になっている期間、募集条件、物件の特徴など、営業の準備に必要な情報を把握することはリーシング営業において大切な仕事です。

物件は現地を見てはじめて分かることも多いので、担当する物件はできる限り自分の足で下見をして、部屋の中だけでなく周辺の環境についても確認することをおすすめします。

マーケット調査

空室物件の把握ができた後は、周辺の家賃相場や競合物件の内容など、マーケットの調査を行います。

不動産は市場の動向が変化しやすいため、自分が扱う物件がマーケットの中でどのような立ち位置にいるのか把握できていないと効果的な営業はできません。

競合物件と比較した際のメリットやデメリット、周辺エリアにおける賃貸需要の状況など、マーケット調査を細かく行うことで適切な営業戦略を取ることができます。

募集図面の作成

物件の内容を1枚の紙にまとめた募集図面を作成することもリーシング営業の仕事です。

営業先を回る際に使用するもので、物件の概要や特徴を一目で分かりやすく伝えられるメリットがあります。

主に営業事務が行う仕事ですが、未経験者の場合、はじめのうちは物件の理解や業務を覚える目的で、営業が作成する会社も多いです。

仲介会社を回って物件紹介

リーシング営業のメイン業務は、募集図面を持って仲介会社を回り物件を紹介することです。

はじめは訪問営業がメインですが、ある程度の年数を重ねて仲介会社との人脈ができてくると電話やメールを中心に営業ができるようになります。

仲介会社を回る際は、自分が扱う物件の客付けを得意とする会社に紹介する方が、成約の確率が高く仲介会社からも喜ばれるためおすすめです。

入居審査

入居を希望するお客さまがいる場合には、契約を結ぶ前に入居審査を行います。

家賃の保証会社が行うケースが多く、入居の期間しっかり家賃を払ってくれるのか、収入や勤め先をもとに支払い能力を審査します。

住宅ローンほど厳密な審査を行うわけではないため審査期間は短く、営業が行う業務はほとんどありません。

賃貸借契約の締結

入居審査に問題がなければ入居者と賃貸借契約を締結します。

募集条件にそって作成された契約書類を提示し、入居者に対して説明を行います。

物件を引き渡した後でトラブルにならないよう、契約書類の説明は細かく丁寧に行うことが大切なポイントです。

契約が問題なく完了した後は、客付けをしてくれた仲介会社への報酬として仲介手数料を支払います。

今後も自分の物件を積極的に紹介してもらえるよう、契約した仲介会社にはしっかりと感謝を伝えることが大切です。

リーシング営業で成果を出すポイント

ここでは、未経験からリーシング営業をはじめて成果を出すためのポイントについて解説します。

リーシング営業以外にも活用できる内容なので、ぜひ参考にしてください。

扱う物件の特徴を把握する

リーシング営業に限ったことではありませんが、自分の扱う商品の特徴を把握することは成果を出すために欠かせないポイントです。

自分が扱う物件の特徴は、メリットもデメリットも合わせて細かく把握しておくことで、お客さまからどのような質問がきても対応できます。

特に未経験からリーシング営業を始める場合、募集図面の内容だけでなく、すべての物件を下見して周辺エリアの生活環境まで合わせて把握することが大切です。

自分の物件を得意とする仲介会社に営業する

仲介会社を回る際、得意分野を見極めて仲介会社に営業する方が効率的に客付けできます。

一口に仲介会社と言っても、居住用物件が得意な会社があれば、商業用が得意な会社もあるなど、会社によって得意とする物件は異なるためです。

営業回りをする場合は、訪問する仲介会社がどのような物件を得意としているのか、ホームページなどでチェックしておくことで無駄のない営業活動ができます。

競合物件は常に把握しておく

競合物件を常に把握しておくことも成果を出す上で重要なポイントです。

近くに担当物件と同じようなタイプの物件がある場合、基本的に自分の物件だけ見て入居を決めてくれることはありません。

募集中の競合物件はどんなものがあるか、自分の物件と比べたときのメリット・デメリットは何か、常に把握しておくことで、質の高い営業ができ、成果を出しやすくなります。

仲介会社との関係性を大切にする

営業先である仲介会社との関係性を大切にすることも成果を出すためのポイントです。

リーシング営業は直接お客さまと接触しないため、客付けできるかどうかは仲介会社の提案によって決まります。

物件情報を持っているからと言って強気な態度で営業してしまうと、仲介会社からの印象が悪くなり、自分の物件を積極的に紹介してもらえなくなるので注意が必要です。

あくまで仲介会社と協力して行う仕事であるため、自分の物件を優先的に紹介してもらえるような関係づくりを心がけましょう。

オーナーとの関係性も大切

リーシング営業は、物件の所有者であるオーナーとの関係性も重要です。

自分が担当する物件がなかなか客付けできない場合、オーナーにとっては負担となりますが、関係性をよくしておくことでクレームやトラブルを防ぐことができます。

オーナーは管理会社にとって優先度の高い大切なお客さまであるため、管理を他社に委託されないためにもオーナーとの関係性も大切にしておくことは大切なポイントです。

リーシング営業に向いている人の特徴

未経験からの転職を検討している場合、リーシング営業に興味はあるものの自分に向いているか不安という人もいるでしょう。

ここでは、リーシング営業に向いている人の特徴を解説するので、ぜひ転職を考える際の参考にしてみてください。

長期的な人間関係の構築がうまい

リーシング営業の取引先に当たるのは、客付けを依頼する仲介会社や物件のオーナーであり、どちらも長期的な付き合いになります。

エンドユーザー向けの営業であれば一度きりの取引ですが、リーシング営業は取引が継続する可能性が高いため、長期的な人間関係の構築がうまい人は、リーシング営業に向いています。

物件を見るのが好き

賃貸物件を扱うリーシング営業は扱う物件が多岐にわたる分、物件を見るのが好きな人には特に魅力的な仕事です。

デザイナーズ物件や高級賃貸マンションなど、物件のデザインや間取りを見たり考えたりするのが好きな人であれば、仕事を楽しむことができ成果も上げやすいでしょう。

丁寧な仕事ができる

営業資料をきれいに作れる、連絡がマメなど、仕事が丁寧な人はリーシング営業に向いています。

業務を雑にするとトラブルが発生しやすい仕事であるため、時間はかかっても丁寧に仕事をする人の方が、取引先から信頼され、長期的に仕事を続けられる可能性が高いです。

リーシング営業のメリット3選

リーシング営業は業務内容が多岐にわたり、大変なイメージがあるものの、働く中でメリットの多い仕事です。

ここでは、リーシング営業をするメリットを3つ挙げて紹介します。

人脈が豊富になる

リーシング営業は、直接エンドユーザーではなく仲介会社に対して営業をするため、不動産業界での人脈が豊富になるメリットがあります。

賃貸物件に関わる業務を幅広く経験できるため、リーシング営業から他の職種に転職を考えるケースでも、人脈を活かせる可能性が高いです。

多くの物件を扱える

リーシング営業は多くの物件を扱うため、間取りやデザイン、立地など、物件ごとの特徴を学ぶことができるため、不動産営業に必要な知識や経験が身につきます。

需要がある物件の条件について把握できるので、不動産業界の営業職であれば、どんな仕事でも自分の経験や知識を活かすことが可能です。

相場やエリアの特性に詳しくなる

リーシング営業は、さまざまな地域の物件を扱うため、相場やエリアの特性に詳しくなるメリットがあります。

不動産業界の営業において、エリアごとの相場や特徴をつかむことは大切なポイントです。

相場感やエリアの特性を知ることは、賃貸だけでなく売買の営業でも活かせるので、扱う物件を問わず自分の強みにできるメリットもあります。

リーシング営業で持っていると有利な資格

最後に、リーシング営業で持っていると有利な資格について解説します。

採用時には資格の有無を問われないケースが多いですが、持っていると採用後の仕事にも有利になる資格を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

宅地建物取引士

不動産業界で活かせる資格として最も認知度の高い宅建士は、リーシング営業でも有利です。

転職に有利なだけでなく、宅建士だけが行える独占業務もあるので、不動産業界で活躍したい人は早めに取得することをおすすめします。

マンション管理士

マンション管理士は、マンション管理のプロとして管理組合や区分所有者の相談を受け、アドバイスをするための資格です。

リーシング営業では、マンションを多く扱うためマンション管理士を持っていることで取引先や入居者からの信頼がアップします。

賃貸不動産経営管理士

賃貸不動産経営管理士とは、賃貸不動産を管理するプロとして物件の維持・管理や賃貸借契約後のトラブルを防止するためのアドバイスやサポートをするための資格です。

入居者の安全性だけでなく、オーナーの資産を最大限活用するために、賃貸経営に関わる全般的な知識を学ぶことができます。

2021年に国家資格になったことで注目度も上がっています。興味がある人はぜひ取得を検討してほしい資格です。

まとめ

今回はリーシング営業について、仕事内容や向いている人の特徴、働くメリットを解説しました。

一般的にあまり知られていないリーシング営業ですが、魅力的な仕事であり、働く中でさまざまなメリットがあります。

未経験でもチャレンジできる仕事であるため、興味がある人は、ぜひ転職を検討してみてください。


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監修

不動産のOTOMO

不動産ブロガー。30歳未経験で不動産業界に転職し、営業や企画に携わり、宅建も取得。不動産業界の魅力を伝えるため「不動産のOTOMO」ブログ運営を開始し、累計40万PVに到達。LH不動産転職の理念に共感し、不動産業界の魅力を伝えるコンテンツを配信中。 資格:宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)

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