不動産営業の経験者が転職を検討する場合、どのような志望動機が考えられるのでしょうか。また、志望動機はどのように書けばいいのでしょうか。この記事では、不動産営業へ経験者が転職する場合の志望動機や志望動機を書くときのポイントなどについて詳しく解説します。
こんな⼈におすすめの記事
・不動産営業経験者が転職する動機を知りたい
・面接でどのようにPRすれば良いか知りたい
・志望動機の例文を知りたい
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不動産営業経験者が転職を志望するときの動機とは
まずは、不動産営業の経験者が転職する際の代表的な志望動機を紹介します。
大きなプロジェクトに取り組みたい
不動産営業経験者が、転職を志望する理由のひとつに、規模が大きな仕事に挑戦したいという点が挙げられます。
土地仕入営業や投資用不動産営業、大規模な宅地造成を必要とする事業など、大きな金額が動くものは高い知識とさまざまなスキルが必要です。
不動産の営業経験がある人は、これらの専門性が必要な仕事に挑戦することで、キャリアをステップアップさせることが可能です。
不動産営業の経験を活かし、異なる分野やさらに大きなフィールドで自分の能力を試したいと考えるのは、自然なキャリアパスです。
年収アップや環境の変化を求めて
また、年収アップや環境の変化も転職の動機として挙げられるでしょう。
特に長年の実績や高い成果を上げてきた場合、その努力に見合った待遇を求める方も多いです。
環境の変化を求める理由としては、裁量を持ちたい、挑戦的な業務に取り組みたい、新しい市場でスキルを試したいなどの前向きな姿勢が挙げられます。
新しい職場での成長機会や、先進的な企業文化に触れることで、自身のキャリアをさらに充実させることが可能です。
キャリアチェンジがしたい
3つ目の理由として、営業で身につけたスキルを活かして、他の職種へのキャリアチェンジをしたいというものがあります。
営業経験がある求職者は、異なる職種でもそのスキルを活かして貢献できる可能性が高く、企業にとっても大きなメリットです。
他の職種への転職によって、営業で培ったコミュニケーション能力や顧客理解を活かし、新しい視点で仕事に取り組むことができます。
制限が少ない環境で実力を発揮し、成果に見合った報酬を求めるのは自然な動機です。
特に異業種や異職種では、営業での経験は非常に有用です。例えば、マーケティングやプロジェクト管理などの職種では、営業経験を活かしてキャリアチェンジを成功させたい人にとって理想的な選択肢と言えるでしょう。
不動産営業にはどんな仕事があるのか
不動産営業にも様々な種別があり、自分がどんな経験をしてきたか、またどのような分野を目指したいかをしっかり認識しておくことが大切です。
ここでは、それぞれの営業の職種について解説します。
不動産仲介(売買・賃貸)
不動産仲介業は不動産の売主さまと買主さま、貸主さまと借主さまの間に立ち、契約がスムーズに進むようにサポートする仕事です。
具体的な仕事内容としては、物件の広告をインターネットやチラシで行い、見込みお客さまに対して営業をかけることが挙げられるでしょう。また、物件案内や契約、売却についての相談を受けることもあります。
不動産仲介業は、売買や賃貸契約が成立するまでの流れを円滑に進めるための橋渡し役となり、お客さまが安心な取引をできるような環境を提供します。
不動産開発
不動産業界にはさまざまな仕事がありますが、その中でも重要な役割を担うのが不動産開発です。デベロッパーとも呼ばれ、地域社会のニーズなどを調査した上で、住宅や商業施設、オフィスビルなどの開発を行います。
土地の有効活用方法を検討し、建物を企画・立案するのが主な役割です。
デベロッパーは不動産開発を手がける総合ディベロッパーと、マンションや商業施設など、特定の種類の建物に特化して開発する専業デベロッパーと、大きく2つに分けられます。
デベロッパーが企画した案件を、ゼネコンと呼ばれる建設会社が建物を建築します。
不動産開発は多くのステークホルダーと協力しながら仕事を進め、地域社会の発展に大きく貢献する重要な仕事です。
不動産開発に関わることで、街づくりや社会貢献の一端を担うことができます。
不動産販売
不動産販売業は、デベロッパーが開発しゼネコンなどの建設会社が建築した建物を販売する仕事です。
不動産販売に至るまでの流れは以下の通りです。
まずデベロッパーが土地を開発、プロジェクトを立案し、ゼネコンなどの建設会社が実際に建物を建築します。そして、不動産販売会社が完成した物件を市場に出し販売を行います。
不動産販売業の主な役割は、ターゲットお客さまに向けた販売戦略を立てて購入者を募ります。
販売に従事する営業マンは、お客さまに物件の魅力を効果的に伝え、また購入の際には契約手続きのサポートも行います。
不動産販売業はデベロッパーや建設会社と連携し、物件の魅力をお客さまに伝える重要な仕事です。
不動産営経験者の志望動機とアピールポイントのコツ
不動産営業に限らず、志望動機やアピールポイントを考える上で大切なことは、何が求められているのかを知ることです。
その点を踏まえながら、不動産営業経験者が転職するときのアピールポイントについて解説します。
営業実績を具体的にアピールする
不動産営業経験者が転職を成功させるためには、具体的な実績のアピールは欠かせません。
不動産営業の仕事は、先程解説したように、分野によって取り扱う不動産の種類や業務内容が異なるため、当たり前かもしれませんが、どのような求人を募集していて、自分の経験と合致するポイントは何か?を棚卸ししておきましょう。
実績として挙げられるのは、成約件数や売上高、目標に対する達成率などが挙げられます。
社内での売上順位や達成率という評価は会社によって規模が異なるため、10人中1位、100人中5位など客観的な数字で示すと相手の理解も深まるでしょう。
これまでの学習や資格取得歴をアピールする
求められる能力に対応する資格やスキルを具体的に記載することは、効果的なアピールポイントとなります。
例えば、「宅地建物取引士」「賃貸経営管理士」「簿記」「ファイナンシャルプランナー」などの資格を保有している場合、その資格は知識・スキルの裏付けとなり、採用担当者に好印象を与えます。
資格は取得がゴールではなく、何のために取り組んだかが大切です。お客さまの信頼を得るため、専門性を得るため、など資格を取得した背景も合わせて説明できると好印象を与えることができるでしょう。
また、資格がない場合でも、これまでの営業経験を通じて得た実践的なスキルを具体的に示すことで、即戦力としての価値をアピールできます。売上向上のために行った具体的な施策や、お客さまとの関係構築に成功したエピソードなどを挙げると効果的です。
不動産営業の経験年数をPRする
不動産営業経験者が転職を成功させる方法として、豊富な経験年数をアピールすることも効果的です。知識や営業力を身につけるには、経験年数が必要なことも多いため大きな強みとなります。
具体的に「売買仲介営業5年」や「賃貸仲介営業3年」など、特定の業種に対する専門性をアピールできると、採用する側も具体的なイメージをすることができます。
ただ年数を重ねていればいいと言うものではなく、どのような創意工夫をして仕事に取り組んできたか、という点も意識してみましょう。
勤続年数が短い場合でも、転職後に活かせる知識やスキルを強調することが重要です。その期間で取り組んできたことと、新しい資格の取得や業界最新のトレンドについての学習を続けていることを伝えると良いでしょう。
また、勤務年数が短い場合、採用側もまた短期間で辞めてしまうのではないか?と思ってしまうので、その不安を払拭できるような回答がベターです。
経験年数とともに具体的な専門性や継続的な学習姿勢を強調することで、転職の成功につながるアピールができます。
マネジメントや管理職がある場合は、その経験をPRする
不動産営業経験者が転職を成功させるためには、マネジメントや管理職の経験が効果的なアピールポイントになります。
不動産業界では、チーム運営やプロジェクト管理、部下の育成などの経験は大きな強みです。
マネジメント経験がある場合は「営業チームリーダーとして3年間」、「プロジェクトマネージャーとして複数の大型案件を担当」、「新人育成プログラムを導入し成功率を向上」など、具体的な実績を記載しましょう。
上記のアピールにより、リーダーシップやコミュニケーションスキル、問題解決能力などの具体的なスキルも強調できます。
管理職としての経験が豊富であることは、即戦力としての評価も高められるでしょう。
不動産営業経験者の志望動機の書き方例
ここからは、実際に志望動機を書く場合の例文を紹介します。
今までの営業実績をアピール
私は前職で不動産営業に従事しており、主に戸建てや土地、分譲マンションなどの住まいに重点を置いた売買営業を担当していました。お客さま一人ひとりに対してきめ細やかなサービスを提供することを常に意識しており、具体的には、お客さまのライフスタイルや将来の計画を詳細にヒアリングし、それに基づいて最適な物件を提案してきました。また、契約後も定期的にフォローアップの連絡をすることで、長期的な信頼関係を築いてきました。
この丁寧な対応が評価され、売買営業担当者100名の中で3位以内の成績を3回獲得することができました。これらの実績から、お客さまとの信頼関係を構築する能力には自信があります。
御社では、これまで培ったお客さま対応のスキルと信頼関係構築のノウハウを活かし、より多くのお客さまに満足いただけるサービスを提供したいと考えております。また、御社の先進的な取り組みや企業文化に共感しており、その一員として貢献できることを大変楽しみにしております。これまでの経験とスキルを活かし、御社の発展に寄与できるよう全力を尽くしたいと考えております。
複数の不動産資格をアピールする
私は不動産の仕事が大好きで、これまでに複数の不動産関連資格を取得してきました。宅地建物取引士、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士などの資格を持っており、その信頼性と専門知識を活かしてお客さまのご相談やお困りごとのサポートを行ってきました。その結果、多数の成約に繋がり、資格取得の重要性を強く実感しています。
前職では、これらの資格を活用することでお客さまからの信頼を得ることができ、お客さま一人ひとりに対して質の高いサービスを提供することができました。資格取得を通じて得た知識とスキルを駆使し、常にお客さまのニーズに応えることを心掛けてきました。
今後も自己研鑽を欠かさず、御社に入社後もこれまでに取得した資格を有効活用し、お客さまに信頼感と安心を提供できる営業として貢献したいと考えています。御社の一員として、さらなる成長を遂げながら、より多くのお客さまに満足いただけるサービスを提供することを目指しています。
土地活用に関する提案の高さをアピール
これまで、私は土地活用について多くの相談を受け、賃貸アパートや駐車場経営など、さまざまな土地活用提案を行ってきました。お客さまのニーズを深く理解し、収益性、利便性、環境への配慮など複数の視点から提案を行うことで、多様な運用方法を提供してきました。
例えば、賃貸マンションの建築案と駐車場経営案を比較するシミュレーションを提示し、お客さまが自分の目的に最も合った運用方法を選びやすくする工夫を行いました。このような取り組みにより、お客さまからの信頼を築くことができました。
御社でも、私の提案力を活かして、さまざまな不動産活用方法を収益に結びつけるお手伝いができればと考えています。これまでの経験とスキルを駆使し、御社のお客さまに最適な提案を行い、さらなる価値を提供することで、御社の発展に貢献したいと思っております。
まとめ
不動産営業の仕事に再度転職する場合の志望動機や、求められる人材などについて解説しました。
知識を高めることで新たなステップに取り組める仕事であり、明るく積極的な人が求められます。前職の実績とともに志望動機を明確に伝え、自分がどのような点で貢献できるかなどをアピールしましょう。
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