不動産業界はやめとけといわれるのはなぜ?リアルな実態と会社の選びの注意点とは

2025年06月26日

不動産業界への転職について「やめとけ」という声が多く聞かれますが、その背景にはどのような理由があるのでしょうか。インターネットで検索すると否定的な意見が目立つため、転職を検討している方は不安を感じることも多いでしょう。

この記事では、不動産業界がなぜやめとけと言われるのか、理由と実情について詳しく解説します。近年進んでいる働き方改革の動きについても触れながら、業界の現状をお伝えします。

こんな⼈におすすめの記事
・不動産業界への転職を考えている
・知人から不動産業界への転職を止められた
・本当にブラックなのか実態を知りたい

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不動産業界がやめとけと言われる理由5選

不動産業界への転職を検討する際、、「ブラック企業が多い」「厳しい業界だから避けた方がいい」といった声を耳にすることがあります。

イメージだけで判断するのではなく、まずは業界が抱える課題や特徴を正しく理解することが重要です。その上で、自分にとって最適な選択かどうかを判断していきましょう。

以下では、不動産業界が敬遠される主な理由を5つ取り上げ、実態について詳しく解説します。

成果主義の厳しさ

まず、成果に厳しく、営業で結果がでないと上司から詰められるイメージがあることです。

不動産業界が怖いと思っている方の中で、このようなイメージをもっている方は多いのではないでしょうか。成果への期待は当然ありますが、パワハラや過度なプレッシャーは問題視される時代となっており、健全な評価制度を導入する企業が増加しています。

仕事である以上、成果が前提であることは、どこの業界でも同様であり、特に営業の場合、不動産業界だけが際立って厳しい印象はありません。

業界全体のイメージ

「法令違反やグレーゾーンの取引が多い」「コンプライアンス意識が低い」といったイメージが根強く残っています。過去には確かに問題のある企業も存在しましたが、時代も進み、状況が大きく変わっています。

宅地建物取引業法の法改正により、違反行為には業務停止や免許取消といった重いペナルティが課されるため、企業のコンプライアンス意識は大幅に向上しました。特に大手不動産会社では、法令遵守体制の整備が進んでおり、働く環境も改善されています。

転職を検討する際は、企業のコンプライアンスの姿勢を確認することが重要です。

休日出勤の頻度

3つ目の理由は、休日出勤が多いことです。

特に、営業職の場合、一般個人を相手にする仕事であるため、休日出勤が多いイメージが強いようです。個人のお客さまを対象とする営業では、休日に接客や案内が必要なケースは発生します。

お客さまの予定がたまたま自分の休日しか空いていないなど、ピンポイントで休日出勤が発生することは、完全に避けることはできないでしょう。

ただし、これらの休日出勤に対しては、振替休日の取得や残業代の支給といった対応が行われています。また、事前のスケジュール管理により、休日出勤を最小限に抑えることも可能です。

自身で事前にスケジュールを管理、調整することによって、休日出勤をある程度防ぐこともできます。

大手企業では労働時間管理が厳格化されており、ワークライフバランスを重視する場合は、こうした企業を選択することをお勧めします。

関連記事>>不動産業界の休みはいつ?水曜日や土日休みなど、休日事情を解説!

クレーム対応の負担

不動産は高額商品であり、顧客の期待値も高いため、クレームが発生する可能性は他の業界と比べて高いかもしれません。しかし、クレーム対応は営業職であればどの業界でも必要なスキルです。

大切なことは、誠実で丁寧な対応を心がけることです。適切な対応をしていれば、深刻なトラブルに発展することはほとんどありません。

また、クレームが発生した場合は、一人で抱え込まず上司や同僚に相談することで、適切な解決策を見つけることができます。

伝統的な企業文化

デジタル化が遅れている、有給休暇が取りにくい、古い慣習が根強いといった声があります。不動産業界は、アナログな業務や企業文化が存在します。

しかし、近年は急速にデジタル化が進んでおり、オンライン内見、電子契約、顧客管理システムの導入など、業界全体の変革が進んでいます。また、働き方改革で労働環境の改善に取り組む企業が増加しています。

時代の変化に対応できない企業は淘汰される傾向にあるため、多くの企業が積極的に改革に取り組んでいます。転職を検討する際は、こうした変化に対応している企業を選ぶことが重要です。

不動産業界は「やめとけ」はもう古い?働き方の大きな変化

昔からのイメージで不動産業界はやめとけは、現在の変化も考える必要があります。これまで述べたとおり、労働環境の改善、コンプライアンス意識の向上など、業界全体で働き方に関する大幅な改革が進んでいます。

以下では、不動産業界で起きている働き方の変化について詳しく解説します。

労働環境の整備が進んでいる

従来は消化が困難だった有給休暇や、制度はあっても利用しにくかった育児休暇なども、大手企業を中心に利用が促されています。

若手人材の採用難易度が上がっている現状を受け、休暇制度の充実だけでなく、業務の適切な配分や個人への負担軽減にも取り組む企業が増えています。

従来の「とにかく稼ぐ」という個人主義的な風潮から、協調性を重視したチーム制を導入する企業も見られるようになりました。

業務内容を明確にすることで業務量の偏りを無くすなど、今後もあらゆる面で労働環境の整備は進んでいくでしょう。

不動産DXの導入による業務効率化が起きている

不動産DX(デジタルトランスフォーメーション)の導入により、ITやデジタル技術を活用した業務効率化が急速に進んでいます。

これまで紙ベースで処理していたものをデジタル化することで、情報処理のスピードと処理能力が大幅に向上し、業務効率は飛躍的に改善されています。

DXによる働き方改革は、生産性向上だけでなく労働環境の改善にも直結しています。

オンライン内見や電子契約なども普及が進んでおり、不動産会社の業務効率化と顧客ニーズの向上を同時に実現する技術が今後も加速していくでしょう。

関連記事>>不動産テックとは?転職前に知っておきたいことを解説!

人材不足による採用難が環境整備を後押ししている

少子高齢化の影響で業界全体の人材不足が深刻化し、採用の難易度が上がっています。

昨今の採用状況を見ると、企業にとって人材確保がますます困難になっており、若手への魅力的な採用活動をするには、他社を上回る労働条件や制度の整備が不可欠となっています。

不動産会社が優秀な人材から選ばれるためには、時代のニーズに合わせた変化が欠かせない状況となっており、これが業界全体の労働環境改善を後押ししています。

コンプライアンス意識が高まっている

不動産業界では、コンプライアンス意識が年々高まっています。

労働環境はもちろん、取引の透明性や財務状況の改善など、不動産業界において企業に求められる要素は、年々増しています。

当然、労働者にもコンプライアンスが求められるようになるため、それによって業務量が増加する可能性もあります。しかし法令順守により労働環境が良くなることは、今後転職する側にとって大きなメリットです。

これからの不動産業界で働くことをおすすめしたい理由

業界の変化とともに、新たなチャンスも生まれており、キャリア形成の面でも魅力的な選択肢となっています。

以下では、これから不動産業界で働くことをおすすめしたい理由を詳しく解説します。

長期的なキャリア形成ができる

不動産業界では、売買・賃貸・営業・管理など多岐にわたる業務領域があり、それぞれで専門的な実績を積むことができます。

また、不動産開発(デベロッパー)、仲介、買取再販など、企業によって事業内容が大きく異なるため、キャリアの選択肢が豊富です。

業界での経験を重ね、豊富な人脈と専門知識を持つスペシャリストになれば、転職市場での価値も向上させることができるでしょう。努力に応じてキャリア形成がしやすい環境は、不動産業界の大きな特徴といえます。

ビジネスの全体像を学べる環境がある

商売の流れを一通り学べることも不動産業界の魅力です。他のビジネスと比較して、川上から川下まですべての業務を経験できるため、幅広いスキルを身につけることができます。※大手だと分業制のところが多いですが、中小の不動産会社では1人で取引を完結するまで担当することも多いです。

お客さま、金融機関、司法書士などの士業専門家を巻き込んでプロジェクトを進行するため、高度な調整力やコミュニケーション能力も自然と身につきます。

関連記事>>不動産業界のビジネスモデルとは?構造と仕組みを解説

課題が多いためビジネスチャンスも多く眠っている

不動産業界は、人口減少や空き家問題など、社会的課題が多い分野でもありますが、それは同時に多くのビジネスチャンスが眠っていることを意味します。

不動産テック企業が次々と誕生しており、従来の不動産取引以外の領域にも大きな発展の可能性があります。

アイデア次第で新たなビジネスモデルを創出できる可能性があり、社会的意義の高い仕事に携わることができます。

安定した市場基盤がある

不動産は、衣食住の「住」に関わる基本的なニーズです。人が生活する限り需要がなくなることはありません。市場も安定しており、長期的な視点でキャリアを築くことができます。

時代の変化に適応する能力を身につければ、仕事がなくなるリスクも低くなります。

個人の取り組み次第で大きなやりがいとチャンスを掴むことができ、成長を実現できるでしょう。

高い専門性が身につく

不動産業界は宅地建物取引業法という独自の法律が存在するように、取引形態やルールが特殊な業界です。また、建築基準法をはじめ、さまざまな法律も関わってきます。

業界特有の用語や慣習が多いため、初めは戸惑うことも多いですが、長く働くことで高い専門性を身につけることができます。

豊富な人脈も構築でき、一度専門性を習得すれば、不動産業界内であれば転職でステップアップできる可能性も高まるでしょう。

特に「宅地建物取引士」は不動産業界における唯一無二の国家資格で、試験合格が必要ですが、取得すれば大きなアドバンテージとなります。不動産業界に興味がある方は、ぜひ資格取得を検討してみてください。

まとめ

以上、不動産業界への転職について「やめとけ」と言われる理由や実態を解説しました。どの業界にも課題はあり、不動産業界だけ極端に課題だらけということはありません。

今後の将来性や魅力もたくさん秘めた業界であるため、転職に興味を持った人は、イメージだけで諦めずにチャレンジしてみてください。

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あなたにマッチした、不動産業界での働き方を一緒に考えていきましょう。

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監修

不動産のOTOMO

不動産ブロガー。30歳未経験で不動産業界に転職し、営業や企画に携わり、宅建も取得。不動産業界の魅力を伝えるため「不動産のOTOMO」ブログ運営を開始し、累計40万PVに到達。LH不動産転職の理念に共感し、不動産業界の魅力を伝えるコンテンツを配信中。 資格:宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)

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