賃貸住宅メンテナンス主任者ってどんな資格?試験の難易度や取得のメリットについても知りたい。今回はそのような方に向けて賃貸住宅メンテナンス主任者について、試験の概要や難易度、取得するメリットについて解説します。賃貸管理業務に興味がある人は特に、参考にしてみてください。
こんな⼈におすすめの記事
・賃貸住宅メンテナンス主任者の難易度を知りたい
・試験の受け方や内容について知りたい
・取得してメリットはあるのか知りたい
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賃貸住宅メンテナンス主任者とは
不動産業界では近年、資産運用としての賃貸住宅経営が注目を集めています。このような背景のもと、賃貸住宅の適切な維持管理がますます重要となってきています。
賃貸住宅メンテナンス主任者は、「公益財団法人日本賃貸住宅管理協会」が実施・認定している民間の資格試験です。2023年からスタートしたこの資格は、賃貸住宅の建物や設備の維持・保全に関する専門的な知識を持ち、初期判断を迅速に行える人材の育成を目的としています。
主に賃貸住宅管理業者等が身につけておいた方が良い賃貸住宅(低層アパート)の設備や、維持保全の全般知識が体系的に学べる資格です。
賃貸住宅メンテナンス主任者の試験概要
資格試験の詳細について、項目ごとに見ていきましょう。
受験資格
この資格の特徴の一つは、受験資格が設けられていない点です。
年齢や学歴、実務経験などの条件はなく、誰でもチャレンジすることができます。不動産業界への転職を考えている方にとっても、取得しやすい資格と言えます。
試験方式と実施時期
試験はオンライン(IBT方式)で実施されます。自分のペースで学習を進め、準備が整った時点で受験できる柔軟な仕組みとなっています。
試験の出題範囲と内容
試験では、賃貸住宅の維持管理に必要な幅広い知識が問われます。具体的な出題範囲は以下の通りです。
試験時間と問題数
試験時間は120分で、出題数は100問です。基本的な知識を問う問題が中心となっています。
受験料と合格発表
受験料は9,900円で、テキストや講習動画の受講料も含まれています。試験は即時採点方式を採用しており、試験終了直後に合否が判明します。
令和6年度11月時点での概要です。
受験資格 | 特になし |
申込期間 | 随時 |
試験方式 | オンライン試験(IBT方式) |
出題範囲 | 〇賃貸住宅のメンテナンスの重要性 〇建物・設備の基礎知識 〇修繕対応から学ぶ設備の基礎知識(給排水設備、ガス・電気設備、雨漏り) 〇消防設備の基礎知識 〇外部改修工事の基礎知識 〇巡回点検業務のチェックポイント 〇法令点検とコンプライアンス 〇原状回復の基礎知識 |
試験時間 | 120分 |
問題数 | 100問 |
受験料 | 9,900円 ※テキスト・講習動画・試験料等を含む |
合格発表 | 試験終了後即時 |
参考URL | exam_guide.pdf (jpm.jp) |
試験の難易度
公式テキストと講習動画が充実しており、これらに沿って学習を進めれば、合格のハードルは決して高くありません。特に実務経験がある方であれば、普段の業務で得ている知識も活かすことができます。
ただし、幅広い分野からまんべんなく出題されるため、計画的な学習が重要です。実務未経験の方は、建物や設備に関する基礎知識から順を追って学習を進めることをお勧めします。
賃貸不動産経営管理士との違い
賃貸不動産経営管理士が賃貸経営全般のアドバイザーとしての役割を担うのに対し、賃貸住宅メンテナンス主任者は賃貸住宅管理の知識を実務に役立てることを目的とした資格となります。
また、賃貸不動産経営管理士が国家資格であるのに対し、賃貸住宅メンテナンス主任者は民間資格である点も大きな違いです。
両方の資格を取得することで、より幅広い知識とスキルを身につけることができます。
賃貸住宅メンテナンス主任者を取得するメリット
この資格を取得することで得られる主なメリットについて、詳しく見ていきましょう。
短期間で実用的な知識が身につく
賃貸住宅の維持管理に必要な知識を、体系的に学ぶことができます。建物の構造や設備の基礎知識、法令の理解など、実務で活用できる知識が身につきます。
特に、公式テキストでは、賃貸管理の基礎知識や予防保全の考え方など、現場で役立つノウハウを習得できる点は大きな魅力です。
AIチャットボット「AIメンテナンス主任者」が利用できる
資格取得者は、賃貸住宅の維持管理に関する質問に回答するAIチャットボット「AIメンテナンス主任者」を利用することができます。
このシステムは、LINEでチャットが可能です。トラブル発生時の初期判断をサポートし、関連法令や対処方法について素早く確認することができます。
維持管理の現場では、突発的なトラブルへの対応が求められることも多く、このAIシステムは即座に必要な情報を提供することで、実務をサポートするツールとなります。
お客様からの信頼につながる
資格保有者であることは、専門的な知識を持っている証明となります。オーナーや入居者からの相談に対して、専門家としての適切なアドバイスができることで、信頼関係の構築につながります。
また、建物の不具合や設備トラブルに対して、迅速かつ的確な初期対応ができることで、顧客満足度の向上にも貢献します。
継続学習ができる
賃貸住宅メンテナンス主任者を受験すると、公式テキストの取得や動画閲覧が可能になります。網羅的に内容をカバーしており、入居者からの問い合わせで特に多い設備や設備の詳細な図や写真を多用しているので理解しやすい点が特徴です。
手元に置いておき、実務で都度見返す度に継続学習する点はメリットでしょう。
賃貸住宅メンテナンス主任者の取得が活かせる業種
不動産業界の中でも、特に以下の業種において資格取得のメリットがあると言えます。
この資格は取って終わりではなく定期的に実務を通してテキストや動画を反復して学ぶことで、そのメリットを大きく活かすことができるでしょう。
それぞれの会社における活かし方を解説します。
プロパティマネジメント会社
賃貸物件の管理を専門とするプロパティマネジメント会社では、建物や設備の維持管理が日常業務の中心です。
入居者からの設備トラブルの相談は日常的にあり、この資格で学ぶ基礎知識があると適切な対応がスムーズです。また、建物オーナーとの打ち合わせでも、修繕の提案がしやすくなります。
不動産投資会社
不動産投資会社では、物件の価値を維持することが大切です。物件を見る際の状態確認や、必要となるメンテナンス費用の算出など、様々な判断が必要になります。
この資格で学ぶ知識があれば、物件の状態を見極めるポイントを知ることができます。
リフォーム会社
リフォーム会社では、建物の改修や修繕工事の提案が主な仕事です。
修繕の優先順位や工事の進め方を判断する際に、資格で学んだ知識が役立ちます。特に賃貸物件の改修では、法令や原状回復の基礎知識があると心強いものです。
建物管理会社
オフィスビルやマンションの管理会社では、建物の設備全般を見ていく必要があります。定期的な点検や将来の修繕計画を考える際に、この資格での学びが基礎知識として活きてきます。
最近では省エネ対策なども求められており、建物の価値を保つための知識として役立ちます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。賃貸住宅メンテナンス主任者は、賃貸住宅の維持管理に特化した専門資格として、不動産業界で注目を集めています。
実務で役立つ知識を体系的に学べること、受験のハードルが比較的低いこと、評価される点など多くのメリットがある資格と言えるでしょう。
資格取得はゴールではなくいかに活用していくかが鍵です。ぜひあなたの不動産業界のキャリアアップにお役立てください。
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