不動産キャリアパーソンの難易度は?合格率や試験内容について解説

2024年11月07日

不動産キャリアパーソンってどんな資格?難易度や合格基準、試験の内容も知っておきたい。

今回はそのような方に向けて不動産キャリアパーソンについて、合格するハードルや試験内容、取得するメリットを解説します。不動産業界への転職に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

こんな⼈におすすめの記事
・不動産キャリアパーソンの資格について知りたい
・合格の難易度を知りたい
・取得するメリットを知りたい

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不動産キャリアパーソンとは

不動産キャリアパーソンとは、不動産取引の安全性を向上させるために公益社団法人「全国宅地建物取引業協会連合会」が実施している民間試験のことです。

不動産業界に従事している営業職をメインの対象としており、適正な不動産取引実務の知識を学習することで、不当に被るトラブルや紛争が減少することを目的としています。

2013年にスタートした試験で国家資格ではなく、全宅連が独自に認定・付与している民間の資格ですが、不動産取引に関わる実用的な知識を学ぶことが可能です。

不動産キャリアパーソンの受験資格

不動産キャリアパーソンの受験資格がなく、誰でも試験を受けることが可能です。

講義の受講期間が1年と比較的長いものの、合格までのハードルは高くないため、未経験から不動産業界への転職を検討している人にもおすすめできます。

不動産キャリアパーソンの試験概要

ここでは、不動産キャリアパーソンの試験概要について表にまとめました。

はじめて受験を検討する人は、どんな試験内容であるのか、以下で確認してみてください。

受講対象宅建業従事者、経営者、宅地建物取引士、消費者問わず誰でも受講可能。
※都道府県宅建協会への新入会員は入会時義務履修(支店入会含む)
受講料8,800円(税込)
※通信教育費用、修了試験受験料(1回分)、資格登録料を含む。※一旦納入された受講料は返金不可。
受講の有効期間修了試験の修了を含め、申込日から12か月(再受験含む。期間延長不可。)
学習教材テキスト学習とインターネットの講義動画による通信教育。
参考URL不動産キャリアパーソンとは | 不動産キャリアパーソン | 消費者のみなさまへ | 全宅連 (zentaku.or.jp)

受講の申込方法

不動産キャリアパーソンの講義を受講するための申込方法は、以下2つの選択肢があります。

インターネット申込と必要書類をそろえての窓口申込どちらも対応しているので、自分に合った方法で申し込みを行いましょう。

➀インターネットからの受講申込

※以下のURLから注意事項を確認の上、申し込みができます。

※申込URL:お申し込み|不動産キャリアパーソン|講習一覧|株式会社日建学院 (nik-g.com)

②申込書での受講申込

※全国の都道府県宅地建物取引業協会、または日建学院校舎(直営校に限る)にて受付可能。

不動産キャリアパーソンの受講申込をした後の流れ

不動産キャリアパーソンは、受講申込をしてから修了試験に修了するまで最長で1年間かかります。

原則、期間の延長はできないルールになっているため、以下で紹介する受講申込後の流れをしっかり確認し、スケジュールのミスをしないよう注意しましょう。

教材の到着

受講を申し込んだ後、支払った受講料の着金が確認でき次第、申し込みの際に指定した住所に教材と受講票ハガキが送付されます。

教材が届いたら必要なものが揃っているか一度確認しましょう。

修了試験の会場を指定する

受講票ハガキに記載されたIDとパスワードから以下のURLにログインを行い、修了試験会場の指定をします。

不動産キャリアパーソン講習 修了試験のお申し込み (nik-g.com)

教材学習

指定した修了試験日に向けて、テキストとインターネットの講義動画で学習を進めます。

使用する教材は以下のURLからもダウンロードできるので、事前に確認したい人は参考にしてみてください。

学習内容・教材見本 | 不動産キャリアパーソン | 消費者のみなさまへ | 全宅連 (zentaku.or.jp)

修了試験を受ける

指定した試験会場で修了試験を受けます。修了試験は会場のパソコンで行われます。

修了試験の概要は、以下のURLからチェックすることが可能です。

修了試験について | 不動産キャリアパーソン | 消費者のみなさまへ | 全宅連 (zentaku.or.jp)

合格通知

合格者には認定証書及び資格登録証申請書、不合格者には再受験申込案内が送付されます。

再受験料は3,500円であり、受講期間内であれば何度でも受験することが可能です。

資格登録

修了試験に合格すると、同時に不動産キャリアパーソン資格者として登録(申請不要)されます。

申請により『不動産キャリアパーソン資格登録証』の交付を受けることが可能です。

申請方法や時期については以下のURLをご覧ください。

不動産キャリアパーソン資格登録 | 不動産キャリアパーソン | 消費者のみなさまへ | 全宅連 (zentaku.or.jp)

不動産キャリアパーソンの難易度

不動産キャリアパーソンは、知名度の高い試験ではなく難易度について気になる人は多いと思います。

ここでは、不動産キャリアパーソンの難易度について解説します。

合格基準は40問中の7割

不動産キャリアパーソンの試験内容は、四肢択一式の40問であり7割にあたる28点以上の得点で合格することができます。

試験範囲は講義テキストの内容からすべて出題されるため、試験対策は難しくありません。

修了試験はPCで受験し、問題を解き終えると同時に点数が出るので合否がすぐに分かりますが、同じ7割程度が合格ラインである宅建試験と比べて、合格のハードルは低いです。

教材中心にしっかり学習すれば合格できる

講義テキストの内容から問題がすべて出題される不動産キャリアパーソンは、教材と講義を中心に対策を進めれば問題なく合格できます。

合格率が公表されていない試験であるため、難易度を明確に算出するのは難しいですが、出題範囲や問題数を考慮しても合格のハードルは高くありません。

申し込み時に支払う受講料に1回分の修了試験受験料が含まれているので、再受験料を支払うことのないよう、一発合格を目指しましょう。

不動産キャリアパーソンを取得するメリット

テキストや講義を中心にしっかり学習すれば比較的、合格を目指しやすい不動産キャリアパーソンですが、取得のメリットはたくさんあります。

ここでは、不動産キャリアパーソンを取得するメリットを解説するので、受験に興味がある人は参考にしてみてください。

実務に活かせる知識が身につく

不動産キャリアパーソンは、不動産取引に関する実務的な内容が学習のメインになるので、実践で活かせる知識を身につけられるメリットがあります。

宅建試験は、民法をはじめ宅建業務にあまり直結しないような法律知識を学ぶ必要がありますが、不動産キャリアパーソンの学習内容は、実務的な知識がほとんどです。

未経験から不動産業界への就職や転職に興味がある人はもちろん、業界歴は長いけど改めて実務知識の確認がしたい人にもおすすめです。

受験資格がなく誰でも受けられる

不動産関連の資格には、宅建マイスターや不動産コンサルティングマスターのように、受験資格のハードルが高い資格もありますが、不動産キャリアパーソンは、受験資格がなく誰でも受験できます。

はじめから宅建資格はハードルが高いため、少し簡単な資格から取得を目指したい未経験者にもおすすめの資格です。

宅建試験の学習にも役立つ

不動産キャリアパーソンは、不動産知識を学習する試験であるため、将来的に宅建試験の対策をする際にも役立つ知識が学べます。

宅建試験の学習を進めながら、ダブル受験を目指すこともできるので、興味がある人は、ぜひ2つ同時の取得を検討してみてください。

不動産キャリアパーソンのデメリット

不動産キャリアパーソンは、魅力やメリットが多い資格ですが、デメリットも存在します。

ここでは、不動産キャリアパーソンのデメリットについて解説します。

他の資格と比べて知名度は低い

不動産キャリアパーソン、宅建士やマンション管理士、FPなど、人気の国家資格と比べて知名度は低いです。

不動産業界以外では、ほとんど知られていない資格であるため、他の業界への就職や転職にはほとんど活かすことができません。

不動産取引はプライベートでも活かせる知識であるため、学習する意味がないとは言えませんが、不動産業界以外の知名度が低いことは理解しておきましょう。

キャリアアップや収入アップにはつながりにくい

不動産キャリアパーソンは、難易度が高くない分、持っているだけでは、キャリアアップや収入アップにつながりにくいデメリットもあります。

学んだ知識を活かすことで、仕事で高い成果をあげ、結果的に収入アップする場合はありますが、宅建士のように、会社からの昇給や資格手当による収入アップには期待できないので注意しましょう。

不動産キャリアパーソンの取得をおすすめできる人

最後に、不動産キャリアパーソンの取得をおすすめできる人の特徴について解説します。

以下の特徴に当てはまる人は、不動産キャリアパーソンを取得することでメリットを感じやすいので、参考にしてみてください。

不動産業界への就職や転職を考えている人

未経験から不動産業界への就職や転職を考えている人は、実務の基礎知識を学ぶことができ、仕事のイメージもつきやすいので、受講をおすすめします。

不動産業界への転職と言えば、まず宅建と考える人は多いですが、宅建試験の学習と合わせて不動産キャリアパーソンを受講することで、法律面の基礎知識と合わせて実務知識も身につけることが可能です。

経験者で体系的に実務の学習をしたい人

不動産業界経験者で、改めて体系的に実務の学習がしたい人にも不動産キャリアパーソンはおすすめです。

業界歴が長いと知識が偏る部分も多いですが、正しい不動産取引の確認として不動産キャリアパーソンを受講することは、実務知識の確認に役立ちます。

仕事をしながらでも日々の短時間の学習で、問題なく知識面を網羅できるので、日々の業務に忙しく学習の時間が取れないベテラン勢にもおすすめの資格です。

まとめ

今回は不動産キャリアパーソンの難易度をテーマに、合格のハードルや試験内容、取得するメリットを解説しました。

認知度の高い資格ではありませんが、不動産取引に関わる基礎知識を体系的に学ぶことができ、未経験者からベテラン勢まで取得のメリットがある資格です。

インターネット上で講義を受講でき、短い隙間時間から学習を進めやすい試験ですので、興味がある人は、ぜひ受験を検討してみてください。

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あなたにマッチした、不動産業界での働き方を一緒に考えていきましょう。

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監修

不動産のOTOMO

不動産ブロガー。30歳未経験で不動産業界に転職し、営業や企画に携わり、宅建も取得。不動産業界の魅力を伝えるため「不動産のOTOMO」ブログ運営を開始し、累計40万PVに到達。LH不動産転職の理念に共感し、不動産業界の魅力を伝えるコンテンツを配信中。 資格:宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)

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